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若狭消防管轄内コンビニへの設置事例

2015年9月、福井県若狭消防組合へ23台のZOLL AED Plusが導入されました。このAEDは若狭消防組合管轄(小浜市、若狭町、高浜町、おおい町)内のコンビニエンスストアに設置されました。コンビニエンスストアは24時間営業の店舗が多く、AEDの設置が望まれる場所ではありますが、経営の体制等により実現しにくいのが現状です。設置実現に尽力された若狭消防組合消防本部警防課副課長 森上美紀男様へのインタビューと一般社団法人全国消防協会編集発行の「ほのお2015年11号」の掲載記事をもとに、今回の導入事例について紹介いたします。

若狭消防組合

AED導入までの経緯

AED導入の発端となったのは、平成26年度の全国消防職員意見発表会において、若狭消防組合上中分署の山下倫弘 消防副士長が発表した「笑顔につながるAED」が最優秀賞に選ばれたことです。山下さんは、幼なじみで親友の父親が心臓発作で倒れた際、AEDがあるはずの公民館が休館日で使えなかったという経験からAEDの重要性を再認識し、休日・夜間でも使用できるようコンビニエンスストアへの設置を提案したいという想いを込めて発表を行いました。若狭消防組合は1市、3町で構成されており、全ての自治体の了承を得ることは必ずしもスムーズにいかないこともありますが、今回は4市町村長が事業へ協力してくださることとなりました。山下さんの発表がきっかけとなった訳ですが、このきっかけというのも重要であったと思います。

若狭消防組合では、平成27年度に 「安全・安心な住民生活の確保」を重点目標に掲げ、AEDの設置推進と有効活用を目指して24時間AEDステーション事業を立ち上げました。まず、消防組合の管轄内で、24時間営業のコンビニエンスストア各店舗に、設置に関してのアンケートが実施され、全店舗から設置承諾の意思を確認することができました。しかし、各店舗の判断のみでは、設置を進めることができませんでした。各コンビニエンスストア本社・オーナーさんとの協議が重ねられ、約3か月という時間をかけ協定が結ばれました。各コンビニエンスストアにより、意思決定のプロセスが異なるということ等もあり、ここまでが一番大変な工程でした。協定の中で最も重視されたポイントは店員さんの負担を減らすということでした。結果「コンビニエンスストアはAED設置場所の提供のみを行うこと」、「コンビニエンスストアの従業員等が現場へ出向き救命手当ては行わないこと」が条件とされました。この他、設置場所、管理方法等の検討も行われ、AED設置が実現しました。

若狭消防組合上中分署

AED設置を終えて

今回多くの方々のご協力により、23台のAEDをコンビニエンスストアに設置することができましたが、今後もこの取組を継続したいと思っています。設置台数を増やしていくこと、定期的な点検を行うこと等が課題であると思います。また、組合管轄内は観光客が多い地域でもあるため、住民の方だけでなく、観光客の方々にも利用していただけるような広報活動も必要であると感じています。

コンビニ位置図

山下消防副士長のコメント

「このたび、若狭消防組合管内のコンビニ全店にAEDを設置していただきましたが、まさか私の提案が現実のものになるとは、夢にも思いませんでした。私のような一職員の意見に耳を傾け、事業の実現に力を注いでくださった組合と、無理な要望にも関わらず、快く協力してくださったコンビニ関係者の皆様に、感謝の気持ちでいっぱいです。今後、コンビニAEDにより、私の親友のようにやりきれない想いをする方が一人でもいなくなることを心から願います。」

山下消防副士長

AED設置店店長さんのコメント

「今回は消防組合の取り組みに協力することができて良かったと思っています。AEDについては、テレビのニュース等で紹介されることもあり、普及してきているのだと思っていましたが、いよいよコンビニにも設置されるようになったのだと感じました。ただし、コンビニに設置されていることは珍しいそうで、県外からいらっしゃった方から、「AEDが設置してあるのですね」と言われることがあります。このAEDが有効に活用されることを望んでいますし、今後は、コンビニのスタッフも救命活動に参加できるよう、救命講習などを受講していくような機会が持てたらと思っています。」

AED設置店

AED設置店

本文中の組織名、所属名、役職名などはすべて取材時のものです。