安全へのコミットメントが従業員の命を救う|AED導入事例・救命事例|AEDなら旭化成ゾールメディカル

安全へのコミットメントが従業員の命を救う

心臓に疾患を抱えていなくても突然倒れ、胸骨圧迫とAEDによる救命処置が必要になる可能性があります。そのため、利用者の多い公共施設や駅、学校などは特に優先してAEDの設置が求められます。他にも、人がたくさん集まるスポーツ施設や商業施設、集合住宅などにAEDを設置することで、AEDがより有効に活用される可能性が高いと考えられます。

従業員の安全配慮義務の一環として、AEDを設置している企業やオフィスビルも増えており、社会全体で従業員の命を守る意識が高まっています。ここでは、実際に従業員の命に対する備えをした結果、AEDが大切な命を救った一例として、スーパーマーケットでの救命事例を紹介します。

職場のAEDと同僚の迅速な対応で救われた命

リッキー・アヴェリーは危機管理を知らないわけではない。スーパーマーケット向けの新鮮食品を扱う業界のサプライチェーンの専門家として、彼は小売店の棚に最も新鮮な肉類を確実に納入できるよう日々勤しんでいる。リッキーは、サプライチェーンの専門知識を買われて約5年前に英国からきた経営者に雇われて以来、困難な課題に自信と品位をもって常に取り組んでおり、雇い主と顧客を満足させている。

しかし、彼の危機管理の経験は、2019年7月18日の朝の仕事中に起こった突然の心停止(SCA)の備えにはならなかったようである。幸いだったのは、雇用者のコールズ グループがそうした危機に備えていたことである。

その日の朝、リッキーがスピンクラス(ジムで自転車を漕ぐトレーニングのクラス)の後、乗ってきたバイクから降りたとき、彼は頭が少しふらふらするのを感じた。彼は、「スピンクラスの後、体調がよくないと感じたのを覚えていますが、事務所で処理すべきことが沢山あると判っていたので、自分の体調には目をつむりました」と語っている。彼は、オーストラリアのメルボルン郊外にあるコールズ ・ストアサポートセンターの2階にある自分の机に向かった。

リッキーは、人々が行き来するバルコニーエリアで同僚のエリック・サルゲードと会っていた時、胸の痛みを突然感じ倒れ込んだ。リッキーは陽気な性格だったので、エリックは最初、彼が冗談で倒れたと思ったが、リッキーから応答がなかったので、彼が非常に危険な状態にあることがすぐに分かった。 リッキーの同僚たちが直ちに対応し、救急救命士を呼ぶとともに、胸骨圧迫を開始した。

幸運にも、コールズにはZOLL®のAED(自動体外式除細動器)が複数台設置されていた(これは、リッキーの救命に役立ったと彼自身と救急救命士に称賛されることとなった)。リッキーは当時を振り返り、「胸の痛みが始まり救急車に収容される途中で意識が戻ったときまでの間に起こったことは一切覚えていません。私が蘇生し心臓の脈拍が戻るまでにおよそ20分かかったということです。長期に亘る脳へのダメージが生じなかったことに感謝しています」と語っている。

病因の解明

リッキーは、「英国に住んでいた時、胸の痛みを感じて病院に行きましたが、医師はその原因を明らかにできませんでした」と述べている。リッキーが倒れてからメルボルンの病院に入院している間に、彼はさらに2度、突然の心停止(SCA)を発症した。このことから、担当医は彼を不整脈と診断した。不整脈とは、心臓が不規則に鼓動する(鼓動が速すぎるか遅すぎる)状態である。担当医は心拍を安定させるペースメーカーを埋め込む手術を行い、それ以来リッキーには何の問題も起こっていない。

リッキーと妻のリサそして成人した子供のアラナとハリーは、彼がSCAを生き延びただけでなく完全に回復したことに大いに感謝している。彼は最近、職場に復帰しフルタイムで勤務しているが、医師は彼に、以前に参加していた厳しいスピンクラスよりも、ウオーキングのような軽い運動を推奨している。

リッキーは、「50代を迎えたいまは、適度に運動し適度に食べることを含めて、自身の生活と健康に気を配ることの大切さを理解しています」と語っている。

また、「私が意識を失ったときにAED(自動体外式除細動器)がそばにあって使えたことと、コールズ・ストアサポートセンターの同僚たちの迅速な対応が、私がSCAから生還できた理由です。彼らのサポートは本当に素晴らしく、私はいまコールズファミリーの一員だと実感しています」と語っている。

新たな展望

リッキーがSCAを発症する前に、妻のリサは卵巣ガンと診断されていた。 ストレスが高まった時期に、彼は、妻が治療を受けている間、彼女をよく介護できるよう運動に勤めて健康を保つことを自分自身に約束した。妻の病気と彼自身のSCAが同時に起こったことは、彼の人生の展望を変えることとなった。

リッキーは、「生きていることの有難さを忘れてはなりません。私は家族が最も大切であることを学び、家族にさらに寄り添おうと努めています。心停止の6カ月後に私は英国に戻り、数年ぶりに家族と再会しました。母の具合が良くなかったし、私の家族、さらに妻の家族にも会えてよかったです。みな、私を暖かく迎えてくれました。帰国を通じて、家族の中のお互いの関係がいかに重要かに私は気づきました」と語っている。

リッキーは、メルボルンのメトロポリタン・ファイヤー・ブリゲード(MFB:首都消防隊)からの最初の救急隊員の懸命な救命活動に感謝している。MFBの隊員であるトーマス・フェレリーは、地域のTVニュース局に対し、「リッキーが回復して大変元気でいるのを見て、本当に満足しています。リッキーの同僚たちが彼の命を助けたのです」と語っている。

AEDの重要性

SCAからの生還者リッキー・アヴェリーとアンビュランス・ヴィクトリアの地域能力/対応コーディネーターのダニエラ・サクストン

コールズ・ストアサポートセンターが リッキーがZOLL AED Plus® を最も必要とするときに用意し、彼の入院中に妻に資金面の支援を提供し、さらに彼の職場復帰を支援してくれたことに対し深く感謝すると共に、救急車が到着するまで勇気を奮って現場に駆けつけ胸骨圧迫術(CPR)を彼に施した同僚たちにも感謝している。

加えてリッキーは、「コールズはすべてのスーパーマーケットにAED(自動体外式除細動器)を設置済みであり、それらは緊急事態のたび、利用されています。全ストアに除細動器を設置することによってコールズは私と家族を実際に支援し、地域の人々を今後ともサポートし続けるでしょう。私は、そうしたコールズに勤務していることを誇りに思っています」と語っている。