2023年9月6日
旭化成ゾールメディカル株式会社

旭化成ゾールメディカル株式会社は、医療従事者を除く一般市民約500人に対して、「一次救命処置およびAED使用に関する意識調査」を本年5月に実施しましたので、その結果概要をお知らせします。
調査および結果の詳細は、【2023年度版】一次救命処置およびAED使用に関する意識調査をご覧ください。

<調査概要>
対象者:20才以上の男女
有効サンプル数:494人
調査地域:全国
調査期間:2023年5月23 日~2023年5月31日
調査方法:インターネットリサーチ


<調査結果サマリー>

  • 救命処置における胸骨圧迫(心臓マッサージ)とAEDの必要性の認知度
     目の前で人が突然倒れた場合、救命処置に胸骨圧迫とAEDが必要不可欠なことを「知っている」と回答した人は63.8%。
  • AEDを使用した救命講習の受講経験
     受講した「経験がある」と回答した人は58.0%、「受けたことがない」は42.0%。
  • 救命処置(胸骨圧迫やAEDの使用)実践の可否・意向とその理由
     目の前で人が突然倒れた場合、胸骨圧迫やAEDの使用などの救命処置が「できると思う」と回答した人は21.1%、「できない」が46.1%、「わからない」は32.8%。
    「できない」「わからない」の主な理由は、「救命処置の内容や方法を知らない」「救命処置の内容や方法は知っているが、実際に人に処置を行うのは抵抗がある」。知識がないことや、講習受講経験があっても、実際に処置を行うことへの抵抗感が強いことがわかった。次いで、「電気ショックをすることに不安があるから」、「救命処置をした結果に対し、責任を問われたくないから」といった理由が挙げられた。
  • 女性に対する救命処置(胸骨圧迫やAEDの使用)実践の可否・意向とその理由
     救命に関する知識を十分に持っていると仮定し、目の前で倒れている人が女性だった場合、胸骨圧迫やAEDの使用などの救命処置が「できると思う」と回答した人は32.8%。
    「救命処置をしたいが抵抗がある」は38.1%、「できない、したくない」は15.9%。「抵抗がある」「できない、したくない」「わからない」の主な理由は、「衣服を脱がせたり、肌に触れることに抵抗がある」、「セクシャルハラスメントで訴えられないか心配」「女性に対する救命処置の方法を知らない」など、心理的な抵抗感や法的責任を問われるのではという不安が、女性に対する救命処置への阻害要因と考えられる。
  • 未就学児に対する救命処置(胸骨圧迫やAEDの使用)実践の可否・意向とその理由
     救命に関する知識を十分に持っていると仮定し、目の前で倒れている人が未就学児(小学生入学前の子ども)だった場合、胸骨圧迫やAEDの使用などの救命処置が「できると思う」と回答した人は38.6%、「救命処置をしたいが抵抗がある」は35.1%、「できない、したくない」は13.6%。
    「抵抗がある」「できない、したくない」「わからない」の主な理由は、「子どもに対して大人と同じように胸骨圧迫を行ってよいかわからない、抵抗があるため」「子どもに対して大人と同じようにAEDを使用してよいかわからない、抵抗があるため」など、主に未就学児に対する救命処置の知識がないことが課題と言える。
  • 胸骨圧迫(心臓マッサージ)に関する知識
     「救命には胸骨圧迫が必要不可欠なこと」を知っていると回答した人は57.1%、「胸骨圧迫とAEDに使用により、生存率が2~3倍上がる可能性があること」を知っていると回答した人は43,1%、「質の高い胸骨圧迫を行うには、圧迫時の深さとテンポが必要なこと」を知っている人は39.9%と、半数以上の人が胸骨圧迫の必要性、4割以上の人がAED使用の有効性について知っていることがわかった。
  • 質の高い胸骨圧迫(心臓マッサージ)の実践の可否
     目の前で突然人が倒れた場合、その人に対し質の高い胸骨圧迫(5~6㎝の深さで1分間に100~120回のテンポで絶え間なく)を行うことが「できると思う」と回答した人が28.7%、「できないと思う」は68.3%。


弊社の調査は2020年7月以来2回目の実施となり、前回*と比較し結果に大きな変化は認められませんでした。突然の心停止から大切な命を救うには、その場に居合せた人による迅速な救命処置が不可欠ですが、本調査では、一次救命処置に関する知識不足や心理的な不安・抵抗感を持っているためにできない、できるかわからないと考える人が多い結果となりました。

*参考:旭化成ゾールメディカル「一次救命処置およびAED使用に関する意識調査

このような不安や抵抗感を低減するには、積極的な救命講習の受講やインターネットなどを利用した救命処置の手順の確認など、日頃の学習や訓練が有効です。
弊社は、本調査を通して明らかになった一般市民の一次救命処置およびAEDに関する知識や意識における課題点を踏まえ、今後も積極的な情報提供・発信と啓発活動に取り組んでまいります。

旭化成ゾールメディカルのAEDサイトでは、「AEDの使い方と心肺蘇生の流れ」が学べるコンテンツを多数ご用意しています。一次救命処置やAEDについての疑問にお答えしている「よくあるご質問」もぜひご活用ください。
旭化成ゾールメディカルは、「ひとりでも多くの目の前の命を救う」ことをミッションとし、AEDをはじめとする製品群と胸骨圧迫の技術の普及を通じて、誰もが一次救命処置ができる社会を目指しています。