2022年12月15日
旭化成ゾールメディカル株式会社

旭化成ゾールメディカルは、旭化成株式会社とともに、10月30日に開催された「金沢マラソン2022」に協賛しました。金沢マラソンは、金沢の魅力を満喫できるコース設定、有名選手が務めるゲストペースランナーや、ボランティアの方々による"おもてなし"などが特徴的な市民参加型のフルマラソン大会です。

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国や自治体による行動制限はありませんでしたが、今年も昨年に引き続き感染防止対策を徹底し、参加資格を国内在住者に限定のうえ、定員を昨年より2,000人増の12,000人として開催されました。

2016年以来、旭化成株式会社は金沢マラソンにゴールドスポンサーとして特別協賛しており、旭化成ゾールメディカルは走行コースに設置するAED(自動体外式除細動器)の提供と、大会救護ボランティアの方々への事前AED救命講習の実施やAEDの貸与を行っています。
大会前の10月28日、29日には、金沢駅もてなしドーム地下イベント広場での「金沢マラソンもてなしメッセ」において、AEDトレーニング機を使用した胸骨圧迫体験ブースを出展し、昨年を上回る302名の方に胸骨圧迫体験会にご参加いただきました。

ブースでは、目の前で人が倒れていた場合に取るべき一次救命処置の流れを学びながら、AEDトレーニング機とマネキン人形を用いて、適切な速さ・深さで胸骨圧迫(心臓マッサージ/CPR)を行う体験と、ZOLL社製AED、AEDトレーナーなどAED関連製品の展示コーナーをご用意しました。
また、今回初の試みとして、「金沢マラソン2019」で1位となった旭化成陸上部の丸山文裕選手による「金沢マラソン走破のコツ!」パネルを設置し、本番を控えた多くのランナーに目をとめていただきました。

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胸骨圧迫体験会は、小さなお子さんから毎回お越しくださるベテランランナーや大会ボランティアスタッフまで、老若男女問わず、多くの方々にご参加いただきました。
一次救命処置の流れと、救命率を上げるためには、迅速で質の高い胸骨圧迫(5-6cmの深さ、100-120回/分の速さ)が必要であることをスタッフが説明した後、参加者にAEDトレーニング機とマネキン人形を使った胸骨圧迫を体験いただきました。

ZOLLのAED全機種とAED 3トレーナーには、救助者が行う胸骨圧迫の深さを計測しリアルタイムフィードバックをする独自の「胸骨圧迫ヘルプ機能」が搭載されているため、圧迫の深さが足りないと、「もっと強く押してください」、十分だと「胸骨圧迫は有効です」と音声とディスプレイ上のテキスト表示で知らせてくれます。ディスプレイには圧迫深度を示すインジケーターも表示されるため、体験者は、AEDからのフィードバックを確認しながらご自身の胸骨圧迫の質を高めることができました。

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「先日会社で社員が倒れて救急車を呼んだけど、到着するまで時間がかかったので、AED講習を受けたいと思っていました。よい経験になりました。ありがとうございました」
「(胸骨圧迫は)こんなに強く押さなくてはならないとは知らなかった。周りの人との協力が必要ですね」
「前からAEDの使い方に興味があったので、今回体験することができて本当によかったです」
「ペースメーカーが入っている人に対してもAEDを使ってもよいですか?」

など、多くのご感想や感謝の言葉、積極的なご質問をちょうだいし、体験者のみなさまに、迅速で適切な胸骨圧迫の重要性への理解と関心を持っていただくことができました。

また、今回は万一の際に誰でもAEDを使用いただけるよう、通路側にAEDの実機を設置し、一次救命の際に使用できる旭化成ゾールメディカルオリジナルの「救命テント」も展示しました。

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「女性を救護する時に、こういうのがあると目隠しになってよいですね」
「軽いから開いたテントを上から(傷病者に)かぶせられるのは使いやすいね」
「うちの会社にも欲しいので、カタログをもらえますか?」
「これはどのように設置するの?」

など、多くの方に足を止めていただくことができました。

さらに、前回大会で走行中に意識を失い倒れ、大会救護ボランティアと周辺のランナーたちの連携により、ZOLLのAEDを使用した心肺蘇生で救命された丹下良治さんがブースを訪問してくださいました。社会復帰された丹下さんに直接お目にかかることができ、スタッフ一同感激しました。また、丹下さんから弊社スタッフ一同に感謝の言葉をいただき嬉しく思うと同時に、私たちの活動の意義を実感し再確認することができました。丹下さんは、これまで金沢マラソンにランナーとして何度も参加されてきましたが、今年は大会ボランティアとしてご活躍されました。

また、もてなしメッセ会場内には、「AEDの使用について」というパネルが掲示され、前回大会のAEDを使用した救命活動を紹介するとともに、走行中に倒れた人を見かけた際の救助要請の協力が呼びかけられていました。

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マラソン大会当日は、ランナーのみなさんの不測の事態に備え、弊社社員から事前研修を受けたボランティアによるAED隊のみなさんがZOLL AED Plus 78台を携行し走行コースに配置されました。
気温の高低差があった昨年とは異なり、今年は終始好天に恵まれたこともあり、救急搬送数は前回大会の1/3以下で、幸いAEDを使用する事案もなく無事に大会を終えることができました。

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旭化成ゾールメディカルは、「ひとりでも多くの目の前の命を救う」ことをミッションとし、ZOLL AED Plusをはじめとする製品群と胸骨圧迫の技術の普及を通じて、誰もが一次救命処置ができる社会を目指しています。